【書評】マリファナ青春旅行【南北アメリカ編】

【書評】マリファナ青春旅行【南北アメリカ編】


こんにちは、wa-kuです!



長期休暇の際は常に旅行に出かけています。
久々に旅についての本を読みました。


マリファナ青春旅行【南北アメリカ編】


本の題名からして単なるドラック好きが書いた旅本だと思い、興味を持てないでいましたが、先日ふと書店で手に取るといつの間にか長時間読んでしまっていました。
その後、本を購入し自宅で読書をしましたが、とても良い読書体験となりました。
今回はそんな本、マリファナ青春旅行【南北アメリカ編】について記事を書いていきたいと思います!


著者について【マリファナ青春旅行】



著者は麻枝光一さんという方でして、日本の社会活動家実業家大阪府出身だそうです。

大阪外国語大学朝鮮語を専攻し卒業後、サウジアラビア王立リヤド大学に2年間留学。高校教員や大学講師(国際政治学・非常勤)、ジャーナリストなどを経て、現在、東京で日本初の大麻・マリファナグッズ専門店「大麻堂」「ヘンプ・レストラン麻」などを経営している。
大麻の正しい理解を世界に広めるため日本でのマリファナ解禁を実現する事を目標に様々な活動を行っている。
中島らもの大麻取締法違反事件で入手を幇助したとして、2004年3月17日、懲役8ヶ月執行猶予3年の有罪判決を受けた[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E6%9E%9D%E5%85%89%E4%B8%80


僕も10年くらい前に下北沢の大麻堂へ実際に行ってみました。
現在はその頃とは別の(同じ下北沢の)場所にお店をオープンしているそうです。

www.taimado.com
 
大麻堂ブログ
http://www.taimado.com/blogtokyo/

内容など【ネタバレ】

内容については、著者の麻枝さんが実際に南米を旅行して経験した事や感じた事をそのまま文章にして書いてあると行った印象です。


僕の感想としては、ドラッグを使用して感じた経験を素直に麻枝さんの豊富な経験を通して文章にしている為、分かりやすく、自分も未知の体験を共有しているような感覚を得られました。


この本は前編・後編に別れており、今回は後編(下)となっています。
ギリシャから始まりヨーロッパを渡った後アメリカへ渡り、中南米・南米へと旅は続いていきます。


主に本の視点としては、訪れた国で入手できるドラックの種類・入手方法・使用した感想などを筆者の旅の出来事などと混ぜ合わせて書いてあります。


アメリカの麻薬撲滅戦争などにもページが割かれ、その欺瞞と裏に隠された目的が非難されており、単なるドラッグ旅行記ではなく作者の鋭い理性なども感じます。



僕の感想としては、社会人をしているとほぼこんな旅行をするのは不可能だと思いますが、人生一度きりと考えるとこんな冒険も経験してみたいなーと思わせてくれるような内容でした!

ドラッグについて

登場するドラッグについては

大麻
コカの葉
幻覚サボテン
きのこ
カプタゴン



旅をしながら出会った物を試していくスタイルで描かれています。
どちらかというと自分から出会いに行くというスタイルで入手しています。



自分の欲する物を自らの行動で手にしていくというスタイルは、旅などでとても良い行動スタイルですね。

旅の恥はかき捨てといいますが、僕も見習いたいと感じました。




この中で特に面白かったのがカプタゴンコカの葉幻覚サボテンが登場する章でした。

カプタゴン



カプタゴンは覚せい剤の一種らしいのですが、その集中力倍増の効果を利用して筆者がスペイン語を勉強しまくるという話です。




ここでは実際の体験した話で、どのような勉強をしてどのような効果があったのかを具体的に描かれています。



また、勉強に良い効果が現れたという良い効能の部分だけではなく、覚せい剤の危険性や身体を破滅に導く科学的な論理、身の回りの知人が経験した被害妄想などの計り知れない危険性にも詳しく述べており、ネットやテレビなどでは出てこないような情報も含まれており有益な?内容かと感じました。


コカの葉


コカの葉はコカインの生成前の植物の葉です。
南米では一般的に野生しているそうです。


アジアで大麻が自生しているのと同じ感覚だと思います。


コカの葉については、昔から今でもインディオが高山病の薬として常用しているそうです。
使い方は湿らせた葉っぱを口の中に入れてくちゃくちゃと咀嚼している中に、少量の石炭をいれると歯の治療時に使用する麻酔薬のように作用し高山病が消えるというものです
日本ではコカの葉が輸出輸入禁止なので試せませんが、もし南米に行かれる機会がある時は道端のインディオに話しかけると売ってくれるそうです。


幻覚サボテン



幻覚サボテンについての章では、南米で知り合った日本人数名と野へ実際のサボテンを探しに行き調理して食べ、実際の効果を感じるところが具体的に描かれています。おそらくサンペドロという植物です。


現実とかけ離れすぎていて、こんな旅したら楽しいだろうなあといった感じですね。青春感満載です。

効能などはサンペドロとググれば出てくるかと思います。
天然の幻覚剤は試した事はありませんが、日本でも植物屋などで実際に販売されており入手できるそうです。

名前は南米サボテン

情報がとても古い(1991年くらい)のですが、実際に今でも売っているそうです。烏羽玉・ペヨーテなど観賞用としてですね。

 


参考にamazonのページ記載します。
通常の旅行記よりも刺激のある読書体験をしたい方にオススメです!


マリファナ青春旅行(下) 南北アメリカ編 幻冬舎アウトロー文庫/麻枝光一(著者)
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お読みいただきありがとうございました!