【アシュタンガヨガ 】バンダってなんだろう?【考察】

【アシュタンガヨガ 】バンダってなんだろう?【考察】

こんにちはwa-kuです。

アシュタンガヨガではアーサナを行う時とアーサナとの間の動きの時、
ムーラバンダ(肛門や会陰部のあたり)ウディヤナバンダ(東洋医学的に言うと丹田)この2カ所を特に使うことが多いです。

バンダとはなんぞや?と思う方もいらっしゃると思いますが、アシュタンガヨガを練習するにあたりとても重要な技術となっています。



僕は練習をし始めた時はバンダとは肛門や会陰部、丹田のあたりを意識する、と
頭では分かっていましたが、実際に理解し練習に活かせるように成り始めたのはここ最近(練習し始めて2年くらい)の事です。


今回はそんなアシュタンガヨガをするにあたりとても重要なバンダに内容を絞り記事を書いて行こうと思います。


皆さんの参考となれば幸いです。

【アシュタンガヨガ】バンダとは?


バンダ(bannda)という用語は英語の【結合(bounding)】という言葉と関連があります。

アシュタンガヨガでは呼吸と動きと気付きを結合させるという意味で捉えられているそうです。

第1のバンダはムーラバンダと言い、これは【根元のカギ】と訳されています。


この【根元のカギ】とは、人間の体では脊柱の根元の事であり、骨盤底、もっと分かりやすくいうと会陰の部分を指しています。

また、会陰とは肛門と生殖器の間にある筋肉の事。
恥骨から尾骨までまでの間にある恥骨尾骨筋をわずかに収縮させる事でプラーナを体の中に封じ込め、脊柱の基底部でエネルギーが漏れていくのを防ぎます。


このムーラバンダによって体の中心経路にプラーナが移動すると言われています。


※バンダという言葉のほかにも東洋医学や一般の筋力トレーニングなどでは”丹田”、”インナーマッスル”、”コアマッスル”などと呼び名は違いますが、そのほとんどは深層筋を含む組織または機能を指しています。

生理中の方はどのバンダもあまり使わない方が良いとの事です。

ムーラバンダについて

ムーラバンダである恥骨尾骨筋を探すのは最初難しいと感じるかもしれません。

肛門を硬くするか排尿を止める筋肉を収縮させるように行うかもしれませんが、これは完全に正しいとは言えません。

ムーラバンダはこれら2つの筋肉のいずれでもなく、この2つの間にある筋肉なのです。

しかし、初めて間もない人がムーラバンダを行う際、敏感になって恥骨尾骨筋を正確に特定できるようになるまでの時間が掛かりますので、通用な手引きになるものであると感じています。


ムーラバンダに慣れる

ムーラバンダに慣れるためには、快適な姿勢で背筋を伸ばしてまっすぐに座り、骨盤底の中心にある会陰をわずかに収縮することに集中します。


息を吐くとともに、呼吸が鼻孔で始まり、ゆっくり喉を通って胸、次に腹部に達し、やがてわずかに縮まった骨盤底に引っ掛かるとイメージします。


息を吸い始めれば上に向かう動きが始まります。


恥骨尾骨筋を収縮しているため呼吸は骨盤底に引っ掛かったままであり、体の中核全体を通ってエネルギーが吸い上げられ上に上がっていきます。

これがムーラバンダです。


生物は加齢とともに生命力の下降の流れは進み、生命力が下に流れれば病気、死、そして植物が萎れるような衰えが招かれます。
これを止めるための第一弾がムーラバンダとともに行われます。


そしてその下降の流れを、成長といっそうの成熟を促進する上向きの流れに変えるものです。


ムーラバンダは呼吸のサイクルを通して練習の間中行われます。
ヨーガの全てのポーズは根元から始まっていなくてはならず、このムーラバンダは完全に身を任せてリラックスする中でようやく解放されていきます。



ウディヤーナバンダ

ウディヤーナバンダの練習は僕の愛読書【アシュタンガヨーガ実践と探求】の中でも穏やかな練習であると説かれています。

腹部を水平にはしり、腹部を脊柱に引き込む時に使われる腹横筋を軽く収縮します。

腹横筋上部と下部とをそれぞれ独立させ、へそより下の部分だけを動かせば、ウディヤーナバンダをうまく始めることができます。



この動きができなければ、横隔膜の自由な動きに影響を及ぼします。

横隔膜の動きが長い時間制限されれば、精神的に自慢げであり、自己中心的で強く猛しい傾向が見られるようになります。

※具体的な練習法としては
①パドマの姿勢(座ってあぐらをかく姿勢)
②両手は太もも、息を吸って、息を全て吐き切り息を止めます。
この時、肘を伸ばしてお腹を極限まで凹ませ、顎を引いて目線はへその位置へ。
お腹を凹ました状態がお腹を”引き上げる”、”お腹を強く”、”引き入れる”といった表現です。
まずへその下の腹壁を硬くする事から始め、何年も練習をするうちに意識できるようになり
ウディヤーナバンダが下へ滑り落ちるように成ります。




アシュタンガヨガを長年に渡って行なっている有名な先生は、ウディヤーナバンダとは実は恥骨の少し上をわずかに内側に引き込むだけと言われており、ウディヤーナバンダが繊細になればなるほど、ヨーガの実践者の性格は幸福に満ち、平穏で純真で無邪気になり、微細体に及ぼす影響は大きくなリます。




はい、今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!

↓良書です!

アシュタンガ・ヨーガ実践と探究 (GAIA BOOKS)
created by Rinker